街の魅力は裏路地にあり?

*スタッフ日常2018/11/16

今日は一枚の写真から。
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これ、先日開催された社内サークル「まちあるき部」にて撮影されたわたくしめでございまして。
じつはこの写真は数日前に部活メンバーの坂井さんがこのブログにアップしてくれたのですが、
自分が「肖像権!」なんて冗談で言ったものだから気にしちゃった彼女に編集カットをさせてしまい。
お詫びの意味も込めて自分から改めてアップし直させて頂きます(^^;
ちなみにこれ、上諏訪の八剱神社に居た狛犬で、愛知県岡崎市出身の岡崎現代型と呼ばれるタイプ。
狛犬にもいろんな種類があるのですが、まあその話はまたおいおいということで。
狛犬の話をし出すとこのブログが1か月くらい独占状態になってしまうかもしれない、
リフォーム設計担当の高松です、こんにちは。
さて、前回の担当ブログでは大町市のまちなか歩きの魅力について語りましたが、
引き続き今回もまちあるきネタにて失礼します。
といっても上に書いた上諏訪のそれではなく、
先日個人的に用事で訪れた岐阜県飛騨市の神岡町についてです。
まちあるきの魅力の一つに路地や小路歩きがあります。
上諏訪なんかも素敵な裏路地や小路が数多く存在していたのですが、
岐阜県の神岡町にも素敵な路地がありました。
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神岡というとノーベル賞とも縁の濃い「スーパーカミオカンデ」が有名な鉱山の町、
という印象を持たれる人が多いのではと思います。
逆に言うとそれ以外の印象というか、情報がほとんどないのが実情ではないかと。
そんな神岡町、河岸段丘が作り出す高低差の町であり、
幾多の水路が複雑に絡み合って流れている暗渠の町であり、
そして昭和レトロな町並みを狭い路地が迷路のように入り組む路地小路の町であって。
とにかくまちあるきの魅力的に魅せる要素がたっぷり詰まった素敵な町だったのです。
河岸段丘の高低差、暗渠の水路、迷路のような路地、
そして鉱山に代表される硬い岩盤の地質となると、
NHKのブラタモリがロケに訪れても不思議ではない条件がそろっています。
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いろんな魅力が詰まった神岡で僕が気に入ったのは路地の話。
上の写真は有名な神坂と呼ばれる石畳の坂道で、もちろん素敵な小路ではあるのですが、
なんでもないただの裏路地にこんな看板がつけられているのです。
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どこにでもある生活用の狭い路地で、家々の勝手口などが面していることから、
路地の両側にゴミや生活用品が見苦しく散在していたそうです。
ところが横丁としてネーミングし、看板をちょこっと掲示した途端、
すっとゴミ袋や資材が路地から姿をなくし、すっきりした通りやすい路地へと
変化したのだそうです。
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地元で街歩きガイドを担っている団体の方は、
誰かに見られているかもとか、他所の人がここを歩くかもなどと考えるだけで、
汚くはできないなという意識が働くのかもしれないと仰っていましたが、
そういうことなのかもしれないですね。
やはり人って誰かから見られていると思うと身だしなみを整えるもので、
それは住まいの軒先や裏路地の様子なんかも同じことなのかもしれません。
ちょっとしたアイデアと発想の転換で、まちがすっきりとキレイに生まれ変わる、
神岡町の人々のアイデアに感心した次第です。
と同時に自分の家に状況を当てはめてみると、
いやはや庭先の雑然とした状況に汗が止まりません。
本格的な冬が来る前に、荒れ果てた様子をなんとかせねばと、
思う今日この頃でした。